2016年12月31日土曜日

田中久重さんの万年時計



あまりよくないニュースが続く東芝ですが、その東芝の創業者である田中久重さんの作ったこの万年時計は本当に素晴らしくて、私はこの動画をもう何回も見ています。

そういえば先日、六本木ヒルズで開催されていた「宇宙と芸術展」に行ってきたのですが、そこには同じく田中久重さんのつくった「須彌山儀」という模型が展示されていました。その展示の横には「田中久重」とだけ書かれていて、東芝の創業者としては紹介されておりませんでしたが、私は田中久重さんがどれだけすごい人かということをこの動画で知っていたので、その田中久重さんが作った模型を、実際にこの目で見れることにとても感激しながら拝見しました。

「須彌山儀」という模型は、仏教の宇宙観である須彌山説(天動説)に基づいて、西洋のオーレリー(天球儀)からの影響を受けて作られたとされるものだそうです。完成したのは嘉永3年(1850年)だそうですが、万年時計は下記の説明によると嘉永3年から翌年にかけて製作されたとありますので、須彌山儀を作ってすぐに万年時計の製作に取り掛かったことになります。天体の動きが今ほど明確にわかっていない時代だからでしょうか、同時期に宇宙観の異なる二つの時計を作ったというところに感慨深いものを感じます。
http://toshiba-mirai-kagakukan.jp/learn/history/toshiba_history/clock/index_j.htm

動画によれば、田中久重さんは土御門家というところに入門し天体の動きを学んだそうです。仕事が終わったあと、毎日8キロ離れたその土御門家に歩いて通い、夜遅くまで天体を学んだと言います。そして万年時計は、田中久重さんが48歳のときに作り始めたそうです。私は現在47歳ですが、それを聞くと身の引き締まる思いです。